2020
20
May

一日でも早く平穏な日々が訪れる ことを御祈念致します

新型コロナウイルス平癒祈願祭のお知らせとお願い

謹啓 萩原地区氏子並びに神社崇敬者の皆様方におかれましては、平素から敬神の念深く、式年御造営をはじめ、神社の護持運営に様々にご協力を頂いておりますこと、心より厚く御礼申し上げます。
さてこの度、連日猛威をふるっております新型コロナウイルスの一日も早い終息と社会の安寧を願い、平癒祈願祭を、古式に則り斎行させて頂くこととなりました。
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ご存知の通り、我ら郷土の産土神であられます墨坂の神は「日本最古の健康と安全の神」といわれています。『古事記』・『日本書紀』には、崇神天皇の御世に疫病が国中にまん延して多くの民が病魔に倒れ苦難に遭遇した折り、神人(大物主神)が天皇の夢中に立ち、「意富多多泥古(おおたたねこ)に必ず我が御魂を祀らせなさい。そうすれば神の祟りも起こらず国は安らかに治まるだろう」と教え、天皇はその教えに従って天の八十びらか(あまのやそびらか・多くの平らな土器の皿)を作って天神・地祇(あまつかみ・くにつかみ)の社を定め、宇陀の墨坂の神に赤色の盾矛を、また大坂の神に黒色の盾矛を、さらには墨坂の御尾の神や河瀨の神までことごとく幣帛を奉ると、これにより疫病はすっかり止み、国は安らかに治まったと記されております。この墨坂の神をご祭神とすることから墨坂神社が「日本最古の健康と安全の神を祀る」といわれる由縁です。

なお平癒祈願祭は、こうした墨坂の神を奉ったことの記述に深く思いをはせ、社宝である赤盾赤矛は勿論、びらかや幣帛なども準備し、
・五月三十日に土器の神事
・六月三十日茅の輪の神事
・八月三日火の神事を、それぞれの午後、時を諮り斎行する予定です。

本来ならば広く皆様方にご参拝とご祈願を頂くのが本義ですが、現在は新型コロナウイルス感染拡大防止に係る緊急事態宣言発布中であり、ソーシャルデイスタンス(社会的距離)を守り三つの密に注意することが肝要であるとの指摘に鑑み、祈願祭は神社役員並びに関係者のみにて斎行させて頂きますことをご理解賜りますようお願い申し上げます。

尚 後日にお参りの方には神社境内は御造営工事中の為混雑しておりますのでご注意下さい。

令和二年五月吉日

墨坂神社宮司 太田静代
責任役員代表 宮田修嗣